3〜4歳になると保育園無償化の恩恵が大きく、「その分、習い事に回したい」と感じる家庭も多いですよね。
特に双子家庭は“2人分”で費用が倍になるため、
年収1000万円でも習い事の金額設定に迷いやすいもの。
本記事では、
・世帯年収1000万円(夫700/妻300)モデル
・4〜6歳(年少〜年長)の双子にかかる習い事の適正額
・将来の教育費総額の見える化
・いま毎月いくら積み立てていれば安心か
を、数字でわかりやすく整理します。
「今いくらまで習い事に使っていいのか?」
「将来いくら教育費が必要になるのか?」
この2つがこの記事を読み終える頃にはクリアになります。
世帯年収1000万円の手取りはいくら?夫700/妻300モデルで徹底計算
幼児期の習い事にいくら使えるのかを考えるために、まずは「本当の手取り」を把握する必要があります。
ここでのモデル家庭
夫700万円/妻300万円・双子4歳・住宅ローンあり
税金・社会保険料・住宅ローン控除・ふるさと納税などを含めた実質手取りを算出します。
給与所得控除や社会保険料、各種控除を踏まえると、
夫の年間手取りは**約577万円(月48万円)**となります。
住宅ローン残高4,300万円・3年目の住宅ローン控除によって約30万円の還付があり、実質的に手取りが押し上げられる形です。
妻の年収300万円の場合、
税金・社会保険料を差し引いた実質手取りは**年247.8万円(月20.6万円)**です。
夫48万円+妻20.6万円で、
世帯の手取りは月68.6万円と試算できます。
双子家庭の生活費はいくら?外食多め・太陽光住宅のリアルな家計モデル
世帯年収1000万円といっても、生活費が高い家庭では習い事に回せる金額は限られます。
ここでは、ヒアリングをもとに「実際にありそうな生活費モデル」を算出しました。
共働き家庭で時間がなく、外食・惣菜を多用する場合、3歳双子家庭の食費は月12万円になることが一般的です。
・ファミレス1回あたり3,500円×5回(週1回程度)=17,500円
・出前・テイクアウトなど:15,000円
・食品購入:87,500円(月)
オール電化+太陽光パネルがあり売電もできる場合、電気代は月3,000円程度まで抑えられます。(季節にもより、冬や雨の季節はもう少し高くなります。)
食費・光熱費・通信・交通・日用品・保険・住宅ローンなどを合計すると、
生活費は月40万円程度に落ち着きます。
| 生活費 | 1ヶ月 | 1年間 |
| 住宅ローン | 9.5万円 | 114万円 |
| 食費 | 12万円 | 144万円 |
| 日用品 | 2.5万円 | 30万円 |
| 水道光熱費 | 1万円 | 12万円 |
| 通信費 | 1.5万円 | 18万円 |
| 交際費 | 0.5万円 | 6万円 |
| 交通費 | 2.5万円 | 30万円 |
| 保険料金 | 2.5万円 | 30万円 |
| その他 | 5万円 | 60万円 |
| 合計 | 37万円 | 444万円 |
外食多め・太陽光住宅という前提でも、固定費を工夫することで“習い事に回せる余力”をしっかり確保できる家計モデルです。
今後の小学校・中学校・高校でかかってくる費用について
小・中・高でかかる費用は、すべて公立ルート+私立高校の一般的な平均値で試算しています。
双子家庭の場合は、年間の負担が単純に2倍になるため、計画的な把握がとても大切です。
では、小学校〜高校まで双子でどれくらい教育費がかかるのか。
実際の数字を“男女それぞれのケース”で整理してみます。
| 想定されるケース | 🌙男の子 | 🍁女の子 |
| 小学校 | 公立6年間 720,948円(学校教育費+給食費) | 公立6年間 720,948円(学校教育費+給食費) |
| 学童・習い事費用 | (学童小学3年まで利用)600,000円➕習い事900,000円 (1か月25,000円3年想定) | (学童小学3年まで利用)600,000円➕習い事900,000円 (1か月25,000円3年想定) |
| 中学校 | 公立3年間 452,241円 | 公立3年間 452,241円 |
| 部活動 | (サッカー部想定) 150,000円 | (バレー部想定)150,000円 |
| 塾・習い事費用 | (塾費用) 900,000円 (1ヶ月25,000円想定) | (塾費用) 900,000円 (1ヶ月25,000円想定) |
| 高等学校(全日制) | 私立3年間 2,299,470円 | 私立3年間 2,299,470円 |
| 部活動 | (サッカー部想定)210,000円 | (バレー部想定)150,000円 |
| 塾・習い事費用 | (塾費用) 900,000円 (1ヶ月25,000円想定) | (塾費) 900,000円 (1ヶ月25,000円想定) |
| 費用(双子合算:14,205,038円) | 7,132,659円 | 7,072,659円 |
上記のとおり、
公立小学校 → 公立中学校 → 私立高校 という一般的なルートでは、双子合計で 約1,420万円 が目安となります。。
ただし、部活や塾によっては+数万円〜十数万円増えるケースもあるため、
「1,500万円前後」を一つのラインとして見ておくと安心です。
今後の貯め方について
教育費をどのように準備するかは、
「貯金だけで貯めるのか」「投資も併用するのか」で大きく変わります。
ここでは、
・現金だけで10年間貯める場合
・積立NISAを10年間活用する場合
の2パターンで貯めていくことにします。
また最後に積立NISA(2022年から実際に行っている著者自身の実績)をご紹介します。
毎月60,000円をコツコツ積み立てた場合、
10年間で 7,200,000円 を確保できます。
60,000円×12か月×10年 = 7,200,000
年利3%(月利0.25%)でシミュレーションした場合、
10年間運用すると 8,384,485円 まで増える見込みです。
投資による増加分は約118万円。
現預金:7,200,000円
積立NISA:8,384,485円
合計:15,584,485円
毎月12万円(貯金+投資)を10年間続けると、
公立小学校〜中学校+私立高校まで の教育費は十分確保できる試算です。
※大学費用は別記事で詳しくまとめます。
私は2022年から積立NISAを開始し、
・最初の3年間 → 毎月22,000円
・直近1年間 → 毎月15,000円
を継続してきました。
その結果、元本720,000円 → 評価額150万円 に増えました(約4年)。
↓写真4年間(2022年から2025年間)積立NISA運用した実績になります。

※積立NISAは値動きのある資産への投資です。
絶対に増えるわけではありませんが、長期・分散を前提とすることで、
教育費の一部を効率よく準備できる可能性がある 仕組みです。
貯金と併用しつつ、「無理のない範囲」で取り入れるのが安心です。
習い事に月いくら使える?双子の適正額を試算(結論:月3〜4万円が最適)
手取り68.6万円から、生活費37万円を引くと、
毎月31万円が“教育費・貯蓄・習い事”に使える自由枠 になります。
この31万円をどのように配分すると無理なく続けられるのか、モデルケースで解説します。
100,000円 貯金・余暇などの出費に控える
60,000円 積立NISA
100,000円 老後への貯え(企業DCやiDeCo)
50,000円 習い事への投資
幼児の習い事の全国平均は 1人あたり6,000〜12,000円。
しかし本家庭の所得・生活費バランスを踏まえると…
最も現実的で続けやすいライン(推奨) → 双子で月3〜4万円
●スイミング(1万円×2) ●英語(8,000円×2〜) 合計:36,000円
など2〜3つを無理なく続けられます。
✔上限(家計を崩さず使える金額) 双子で月5万円まで
まとめ|世帯年収1000万円の双子家庭が“無理なく”習い事に使える金額は?
結論:双子なら “1人あたり1.5〜2万円
(合計3〜4万円)” が無理なく続けられるラインです。
本記事のモデルケースでは、年収1000万円の実質手取り:月68.6万円 生活費総額:月37万円 大小学校から高校までの資金:今の貯金だけで十分確保できる 習い事に使える金額:月3〜4万円が適正 という結果になりました。
双子の幼児期は支出が重なりがちですが、 保育園無償化の4〜6歳は習い事を始める“最適なタイミング”でもあります。 将来の教育費に大きな不安がない家庭だからこそ、 「月3〜4万円の習い事」で、双子それぞれの個性を伸ばす投資ができます。
